今春創業100年!日本の健康的な食生活を支える日本食品製造合資会社

朝食でよく見かけるコーンフレークや、いま大人気のグラノーラに欠かせないオートミール。実はこれらの発祥の地は北海道なんです。そして日本で初めて製造を行ったのが日本食品製造合資会社です。同社の由仁町三川にある工場へ伺い、黒瀬工場長にお話を伺ってきました。

オーガニックグラノーラ

 

今でこそダイエットや美ボディで注目されているオートミール。昔の日本では飼料でした。

オーガニックグラノーラ

明治初期、オートミールの原料のえん麦はヨーロッパ諸国では主食として食事に用いる習慣がありました。しかし、日本では軍馬の飼料としてしか使われておりませんでした。そのため、「馬が食べるものをなぜ人間が食べるのか」といった反発もあり、主食としてなかなか認知されず、一般家庭の食卓に上がるまでコツコツ地道な努力と苦労の積み重ねがあったそうです。

その努力のおかげで現在では栄養価が高く、食物繊維・ミネラルの摂取ができることで注目され、グラノーラの誕生により普段の食事だけでなくダイエットなどにも気軽に取り入れられる食品になりました。

直接「オートミール」という言葉を知らない方でもグラノーラには欠かせない食品のひとつとなっているので知らず知らずのうちに食していることが多いと思います。

戦後間もない頃は食料を遠くまで運べる手段がなく、広範囲に届ける事が困難でした。そのためまず創業者である戸部佶氏は「すべての人に食料を届ける環境」を整える為にアメリカで培ってきた経験をもとにアスパラガスなど約30種類の缶詰の製造に踏み切りました。
当時、まだ缶は普及されておらず、ブリキから自力で作っていたそうです。そこから派生して缶を作る工場など多くの会社が設立されていき、雇用を増やす一端も担っていきました。
また、大通公園の象徴のひとつに花壇がありますが、いつもきれいに咲き誇っている大通公園の花壇を最初に造設されたのが創業者の戸部佶氏です。このようなところにも新しいことへのいち早い取り組みが現れており、その成果として100年経過した今でも大切に引き継がれております。
こういった常に新しい価値を見出す精神は創業者から代々大切に受け継がれてきています。

 

安心、安全を最優先に。それでも時代のニーズは欠かさない。

創業当時から契約農家と信頼関係を築き、一緒に作っていく生産のスタイルは変えることなく続けており、品質を重視した製品を作っています。2次産業を発展させていくことで1次産業の発展にもつなげているのです。工場では異物混入を防ぐ徹底された品質管理と設備の拡充を実施することで管理方法は常に進化を続けて安心・安全を守り続けています。安心、安全が最優先の理念を大切にし、積み重ねてきた信頼と伝統をしっかりと継承しています。同社は日本で唯一、有機JAS認証、ハラル認証を取得。国内外、宗教にとらわれず、より幅広い人々が安心して食べられる商品を開発しています。

オーガニックグラノーラ

社長を中心として時代のニーズを敏感に察知し、新商品の開発を進めています。何かが起こってしまった、始まってしまった後の「対応・対策」では後手に回ってしまう為、常に先取りをすることを意識して、新しい価値の創造を心がけています。また、取引先の受託中心のみの一極集中した経営から自社商品の開発などを進めることでリスクを分散し、資源の有効活用かた経営の基盤をしっかり作るといった運営を行っています。 工場の近隣に試験畑を構えており、生産者と協力した運営を行っている為、スイートコーン、アスパラなどの新しい品種を近くで研究し続け、早く成果を反映する事が出来ます。オーガニックグラノーラ

「自然の良さをそのまま」利用することに留意しており、何かを足して混ぜるようなことは最小限にし、あくまで自然のものをそのままシンプルにするように気をつけて商品開発を行っているそう。そうすることで自然の素材が持っている本来の味、栄養、良さを生かすことができ、たくさんの人の健康的な食生活に貢献しています。自社商品のパッケージは海外でデザイン・カメラを経験してきた社長自らが構想、チェックを行っており、従来の商品より、パッと見で目を引くおしゃれなパッケージとなっています。つい、気になって手にとってしまうような魅力を兼ね備えており、人気を博しています。

 

 

 

三川工場は終戦後の1946年に札幌市の琴似工場から移転しており、旧日本軍の軍舎を利用して工場を運営しています。もちろん補修は行っていますが、現在も同じ建物が活用されています。

オーガニックグラノーラ

工場では常に4~5品目は新商品の試作が行われており、コーンフレーク・グラノーラの生産は自社商品のみならず、メーカーPB商品の請負も合わせると約57品目もの種類の商品がコントロールされているそうです。

オーガニックグラノーラ

オートミールに関しては小学校の統廃合の影響で廃校となった校舎を改装し、オートミール専用工場として活用しており、なんとも懐かしい雰囲気がありました。

オーガニックグラノーラ

100年もの間、大切に積み重ねて来られた伝統を守りながらも、新しいニーズを察知し、いちはやく取り入れるといった新旧の融合で生み出される商品に今後も期待が高まる取材となりました。

オーガニックグラノーラ