道内唯一の生豆卸を手掛ける早川コーヒーの魅力

当店のオリジナル商品を開発していただいた早川コーヒー様。今回は改めて様々なお話を伺い、その魅力に迫りました。

早川コーヒー焙煎

創業からの足跡 取扱い量北海道一になるまで

早川コーヒー北海道くらし百貨店店頭

1982年に創業して個人で5年、法人化して30年になる早川コーヒー。創業当時は家庭でのコーヒー消費があまりない時代で、個人向けにニーズがあると考え事業を開始されました。元々中小コーヒーメーカーに勤めていた方が退職し、数多くの喫茶店が出来た事で第二次コーヒーブームが起こっていた時に早川コーヒーも生まれました。

早川社長) 独立した際失敗するイメージは全くなく、業績を上げていけると予想していました。ただ、それは大間違いで会社の看板がないと受け入れてもらえず、最初は難しい状態が続きました。
なんとか経営を続ける中で、若い経営者という事で北海道新聞に取り上げていただき、大手量販店の商品開発に関わった事もきっかけとなり徐々に販売数が伸びていきました。

事業が軌道に乗り始めた事、大手コーヒー会社から一部商品について生産依頼があり、大きく提供量が増えていったため、仕入れコストを下げるべく初めて一括仕入れを検討しました。

横浜から5tコンテナで入荷を考えましたが、当時の取り扱い量は3t・・・。
残り2tをどのように販売すべきかと考え、自社消費以外に原材料の卸売を行うと判断したのが、卸売業を行うきっかけです。

その後、順調に事業を展開していきましたが、コンテナ1本を月1回注文だと品種によって足りない豆が出てくるようになり、必然的に仕入れ量を増やしていった結果、北海道での生豆取扱い量が一番になったという経緯です。
コーヒーの生豆卸は、一次卸が4社、二次卸が4社の合計8社で日本全国の生豆を提供しています。※大きな商社は直輸入
我々は二次卸であり、道内で唯一の二次卸として北海道コーヒーの魅力発信に務めています。

しばらくは裏方としてコーヒーショップの原材料供給に専念しましたが、より沢山の方へ美味しさを知ってほしいという想いで5年ほど前から量販店への営業を開始しました。5年前は全く相手にされず苦しい時もありましたが、3年ほど前から積極的に展示会に出展し、試飲などを繰り返す事でようやく認められてきたように思います。

北海道のコーヒー業界に対して感じること

早川コーヒー

早川社長) 順調に販売量が増え1次卸の会社や商社と繋がりが多くなった事で、飲んだ事がない新しいコーヒーをたくさん飲める環境になりました。
コーヒーの知識が増えるにつれて、北海道のコーヒー業界は本州から比べると遅れていると感じる事が多くなりました。
遅れてるというのは、販売されているのは汎用品が大半で、スペシャリティコーヒーが少なかったという意味。

このままだと北海道のコーヒーは取り残されるという危機感から、当時仕入れ可能な品種を沢山仕入れて、白石店に150種類ラインナップしたお店を出店しました。(今は200種類以上の商品を取り揃えています)
※スペシャリティコーヒーとは
スペシャリティコーヒーはコーヒー全体生産量のわずか数%しか収穫されない高品質のコーヒーです。

早川コーヒー店内

例えば、ブラジルでは大半のコーヒー豆を機械で収穫しますので、完熟の豆も未完熟の豆も一気に収穫されてしまいますが、山の斜面に位置する収穫地などでは当然機械が入れないため、一つ一つ手作業で完熟の豆のみが摘まれて出荷される事で素晴らしい味わいのコーヒーが出来上がります。
以前は完熟と未完熟の豆を分けずに出荷されていましたが、しっかりと完熟豆を選別したものがスペシャリティコーヒーと呼ばれます。

昨今では農園毎にスコアシートという採点システムが導入されたため、スコアシートを重視しすぎて、同じ味が増えてきてしまう事に危機感を感じています。
このスコアシートの導入など、地元のコーヒー店では知らない事が多いです。
私たちは卸売業を営んでいるため、多くの情報と関わっており視野を広く持てていますが、このままだと本州系の企業にシェアを奪われてしまい北海道のコーヒーは生き残れないという危機感を抱いています。

また、物流面でも課題があると考えています。
東日本大震災が発生した際、陸路が寸断された事、海外からのコンテナ輸送も救援物資が優先されたためことなどで横浜からの物流が完全に止まってしまい仕入れが出来なくなりました。

私どもにとっては生命線ですから、そのことがきっかけで直輸入を検討し始め、今では苫小牧に直接豆を入港し、検疫を行うという仕入れルートを確立しました。産地から直接入荷しているところは少ないため、お客様からも驚かれますね。

生豆は通常輸入だと、横浜、神戸から出荷されるため、日にちが経過し鮮度が落ちることがあります。苫小牧港へ直輸入することですぐに手元に届くため、新鮮でおいしいというのが一番の特長です。

豆自体は国内で生産出来ませんが、直接苫小牧に入荷することで、「北海道コーヒー」として道民に愛着を持ってもらいたいと考えています。

導き出した結論 「北海道といえばコーヒー」と言わせたい

早川コーヒー早川社長

早川社長) 北海道のコーヒー業界を活性化させるために、自分にできることはなにか?を考えた時に、「北海道といえばコーヒーだよね」という環境を作りマーケットを変えたいという発想に至りました。
コーヒーというカテゴリーでは本州の企業などと、様々な競争に晒されてしまいます。
北海道でしか実現出来ないという点を活かし北海道の定番お土産というレベルまでコーヒーを持ち上げて差別化したい。業界内での理解は少ないですが、他業種の方々からは多数の賛同をいただき、少しずつ前に進んでいると感じています。
嬉しいことに道外の方からも、北海道といえばコーヒーだよね、という言葉もちらほら聞こえるようになってきました。

実際に気温、湿度はコーヒーの消費量が多い北欧に似ており、北海道が一番良いのです。
本当においしいので、地道に飲んでもらいみなさんに理解してもらうのが私自身の役目だと思っています。

清田店では昔ながらの量り売りを実施

早川コーヒー清田店

手前は店舗入り口。奥は焙煎などを行う工場となっている。新しい配合のテストや、絶妙な調整が必要な商品は清田で製造されている。

早川コーヒー外観

煎りの工程が終わった。独特な煎りたての良い香りが充満。

早川コーヒー焙煎

煎られた豆はタービン状の装置でかき回して冷却される。冷却速度が早いと味がきりっとするそう。

早川コーヒータービン

そんな早川コーヒーさんと作ったオリジナルコーヒーはこちら