セレクター紹介 - 阿野 洋介

セレクター紹介

阿野 洋介
合同会社肉ソン大統領 大統領補佐官

阿野 洋介YOUSUKE ANO

長崎県五島列島で生まれ育ち、大学時代を岡山県で過ごす。18歳のときに初めて訪れた北海道を好きになり、いつか暮らしたいという思いを募らせる。 機会のないまま、岡山県でカフェを開業、7店舗を持つまでに成功。しかし、「楽しそうと思ったら挑戦する」という開拓者精神を抑えきれずに、2013年12月、札幌へ移住した。 温め続けていたアイデアを実現するべく、合同会社肉ソン大統領を設立。現在は「肉ソン大統領」と、北海道民の郷土愛を刺激する「ホッカイドット」の二つのブランドを展開、商品開発を手がける。

阿野 洋介様インタビュー

肉ソン大統領補佐官は、肉が好きじゃない?!

肉ソン大統領補佐官の阿野洋介です。フェルトのぬいぐると見せかけて魂の宿っているうちの大統領は、知人に連れ出されてススキノのスナックに行ったまま、ちっとも帰ってきません。どこかでみなさんとお会いしているかもしれませんね。

僕は日々おもしろい出来事を探してまして、良いご縁から商品開発をしました。第一号はレトルトカレー「北海道肉ソン大統領の肉デカチキンカリー」、音更町産 藤田の十勝どりの鶏モモ肉が丸ごと入った、食べ応えもインパクトもある一品です。
肩書きと仕事から、すごい肉好きと思われがちですが、僕、肉…好きかなあ。「しんたま」がどこの部位だか知らないし、この牛は何を食べてどうのこうのとかわからないし…、肉についてそこまで詳しくない。

期待を裏切るようで心苦しいのですが、北海道のおいしい肉に惚れ込んだから、商品化してたくさんの人に届けたかったというわけではありません。ほら、そもそも肉が嫌いな人って、そんなにいないと思いません? それで、何の気なしに「肉」にいったんですね。おもしろくなりそうかなと思って。おもしろいか、おもしろくないか。うまいか、うまくないか。僕の行動原理って、それだけなんですよね。
ここにいたらおもしろい事が起きそうという理由でススキノの元スナックを事務所にしてますし。

あ、肉を好きじゃないと言いましたけど、一つご紹介を。
この事務所から歩いてすぐのところにある「つけしゃぶ さとう」という店が本当にうまい。肉はもちろんですけど、特にたれ。
永遠にしゃぶしゃぶを食い続けられます。店でさんざん食べて、「さとうのつけしゃぶ一番たれ」を買って帰って、常備薬みたいに置いておく。そして、ハンバーグや唐揚げに使ったりする。そうすると店が恋しくなって、つけしゃぶを食べに行くという、永遠ループのたれ。

あれ…僕、肉が好きですね。なんだかんだ言って、肉を食べていますもんね。

阿野 洋介様インタビュー

2000年代版「熊出没注意ステッカー」?!
「肉ソン大統領」のほかに、「北海ドット」というブランドも手がけています。これは、北海道の形とドットを組み合わせたデザイン。それを施したスマホケースなどをつくっています。
これ、東京に住んでいる北海道出身者に売れているみたい。北海道の人たちの郷土愛はすごいですね。
僕は長崎出身で、大学時代を岡山で過ごしましたが、北海道の人ほど地元を愛している人に会ったことがありません。自分の出身地のシルエットがデザインされたアイテムを愛用する人は、なかなかいないので、すごく素敵で魅力的な場所だと思います。

逆算はしない、掛け算で生み出すアイデア

夢や理想をゴールに設定して、逆算しながら目標を達成していくっていう、あれをしたことがありません。
どちらかというと、おもしろいと思ったことをやり続けて一段ずつ階段を上っているという感じですね。最終的にどこにたどり着くかは、自分でもよくわかりません。
おもしろいと思うものをつくって、「北海道のおもしろい」を見つけようとしているだけなんですね。

あと、逆算はしませんが掛け算はします。ゼロからは何も生み出せませんからね。「テーマ×それまでインプットしたこと」という掛け算から、アイデアやデザインは生まると思うので。
北海道というブランドだけに頼らず、おもしろいものをつくっていきたいですよね。大手企業がやらない、できないニッチな市場を目指したいと考えています。
とはいうものの、僕がやっているのは、ほかの企業の脳みそ係です。
製造するための工場や材料を持っている会社と組んで、日々楽しそうな商品の企画を考えています。僕が何もかもゼロからつくるのは無理だから、お互いにハッピーな関係だと思います。
「肉ソン大統領シリーズ」もそういうふうに生まれました。いろんな会社、知り合った皆さんの技術とアイデアが詰まった商品なんですよ。

阿野 洋介様インタビュー

インプットのためのデパ地下めぐり

アウトプットにはインプットが大切なので、おもしろいものをインプットするように心がけています。
よくデパートの地下食品街に行って、意味なくぐるぐるまわって、いろんな商品をチェックしますね。そこで見たものは、全てアイデアのストックになります。
まあ、仕事というよりは、デパ地下が好きだから行っているだけだったりしますがね。スーパーにもよく行きます。
新千歳空港のお土産屋さんに至っては、道民の中で一番じっくり見ているのは僕かもしれませんね。観光客でもないのに、ずっっっと見ています。
おもしろいものを見つけると悔しいと思うし、流行っているものを見ると次のアイデアにつながるし、売り場は気づきの多い場所です。

アイデアやデザインは、たくさんの人をとおしてしまうと、おもしろくなくなってしまうので、あまり相談はしません。何かの良し悪しを決めるときって、自分の中にインプットされているものとの比較で判断しますよね。
結果的に、その人の好みになってしまうんですよ。
だから、自分の中にインプットされているものを信じて、おもしろいと思うものをアウトプットしています。
これからも北海道の魅力を自分なりに沢山見つけて、おもしろい事に挑戦していきます!